自己PRの悪い例 -2




自己PR文によくある悪い例として、社会人またはビジネス文書にふさわしくない言葉遣いの例を以下に紹介します。

†「なので」「ゆえに」………最近の若い人たちの文章で大変よく目立ちます。前文を受けて、それに続く文の冒頭に入る接続詞です。特に、「なので」は若い世代に特有のしゃべり言葉ですから、自己PR文では「そこで」とか「したがって」とすべきです。「ゆえに」は、古来よりの「故に」をかな表記にしたものですが、古風なこの言葉は、相当に硬い文章や漢語を多用する文章でなけれは似合いません。

†「超〜」「〜的」………「超かわいい」などと自己PRに書く人はいないでしょうが、「超難問」、「超重要」などと書いてしまうことはあり得ます。いかにも大げさな表現という印象を与えますので、「とても」、「大変」、「極めて」などと書くべきです。「〜的」の前に人称代名詞や人の名前を入れて「わたし的には」、「アインシュタイン的には」という言い方をする人がいますが、くだけた言い方ですから自己PR文ではやめた方がいいでしょう。また、「社会習慣的に」などという使い方もありますが、こういう場合は「社会習慣上」と書くべきです。

†「就活」などの新しい略語………「部活」という言葉は、本来はクラブ活動でしたが、それが部活動となり、さらに略して「部活」と呼ばれるようになりました。現在では学校や教育委員会の正式な文書にも使われています。十分に社会的な認知を得た用語です。しかし、「就活」は学生言葉や流行語の域を出ていません。このような新しい略語は、自己PR文で安易に使うべきではありません。

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