建築士志望者の自己PRの例文




【 一級建築士志望者の自己PR例文 】

 「地図に残る仕事。」という企業キャッチが好きですが、「未来に残す仕事」がしたいと思い、建築士を志望しました。
  私の家の近くには、「日本のル・コルビュジエ」と称される前川國男の設計した世田谷区役所と区民会館が建っています。ル・コルビュジエは「デザイナーのふりをした芸術家」と評され、彼に師事した前川國男の建築も芸術作品です。外観も内部の構造や壁面装飾も高い芸術性をたたえ、竣工から半世紀以上を経た現在も圧倒的な存在感を見せています。地味な存在ですが、日本の建築史の上で歴史的価値のある建物だと思います。
  このような歴史的価値のある建造物は、後世に残すべき建築遺産です。先年、都民に愛されてきた神宮外苑の国立競技場が、十分な議論もないまま取り壊されました。戦後日本の復興と発展のシンボルである貴重な昭和史のモニュメントに対して、スクラップアンドビルドの論理をもって破壊したことは、恥ずべき野蛮な行為と呼んでも過言ではないと思います。
  私たちはつねに過去と未来の狭間で生きていて、過去を背負いながら、未来に向かって歩み続けなければなりません。過去を捨て去ると、私たちのアイデンティティと文化は消滅します。私は、先人たちの仕事を尊重し、自らの仕事とともにそれを未来に残す建築士になりたいと願っております。

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